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里親登録の更新手続きと、登録取り消しになるケース・注意点

Tags: 里親制度, 里親登録, 更新, 取り消し, 児童相談所

里親登録の更新手続きと、登録取り消しになるケース・注意点

里親として子どもを迎えるためには、都道府県知事や政令指定都市の長の登録を受ける必要があります。この里親登録は一度行えば永続するものではなく、定期的な更新が必要とされます。また、特定の状況下では登録が取り消されることもあります。

この記事では、里親登録の更新手続きの概要、更新時に確認される主な点、そして登録が取り消しとなる具体的なケースや、それに伴う注意点について詳しく解説します。里親として活動されている方、またはこれから里親登録を検討されている方にとって、登録を維持するために知っておくべき重要な情報です。

里親登録の更新手続きについて

里親登録には有効期間が定められています。一般的に、この有効期間は5年間とされていますが、自治体によっては異なる場合がありますので、登録先の児童相談所等にご確認ください。

有効期間が満了する前に、登録の更新手続きを行う必要があります。更新手続きは、新規登録と同様に審査が行われ、里親として引き続き適格であるかが判断されます。

更新手続きの流れ(一般的な例)

  1. 有効期間満了前の通知: 有効期間が近づくと、管轄の児童相談所等から更新手続きに関する通知が送られてきます。
  2. 更新申請: 必要書類を提出し、更新申請を行います。
  3. 研修または面談: 里親向けの更新研修の受講や、児童相談所職員等との面談が求められる場合があります。これは、里親としての知識や養育スキルの維持・向上、現在の状況確認を目的としています。
  4. 家庭訪問: 登録時と同様に、家庭訪問による養育環境の確認が行われることがあります。
  5. 審査: 申請内容、面談、家庭訪問の結果、過去の養育実績などを踏まえ、里親として引き続き適切であるかの審査が行われます。
  6. 更新の可否決定: 審査の結果、更新が認められるかどうかが決定され、通知されます。

更新時には、登録時からの家族状況の変化、心身の健康状態、経済状況などが確認される可能性があります。また、これまでの里親としての活動において、子どもとの関わりで生じた課題や、その解決に向けた取り組みなども評価の対象となり得ます。

里親登録が取り消しになるケース

里親登録は、以下のような場合に管轄の都道府県知事等によって取り消されることがあります。これは、子どもの安全と最善の利益を保護するための措置です。

取り消し事由となりうる具体的なケース

これらの事由に該当する可能性がある場合、児童相談所等による事実確認や調査が行われます。取り消しを決定する際には、通常、事前に里親に対して通知が行われ、意見を述べる機会(聴聞等)が設けられます。これは行政手続きにおける適正なプロセスとして保障されています。

登録取り消しに関する注意点

まとめ

里親として活動を継続するためには、里親登録の定期的な更新が必要です。更新手続きでは、里親としての適格性が改めて確認されます。また、子どもの安全と福祉を脅かす行為や法令違反など、特定の事由に該当する場合には、里親登録が取り消される可能性があります。

里親として登録を維持し、安定した養育を提供するためには、日頃から子どもとの信頼関係を築き、児童相談所等との連携を密にすること、そして困った時にはためらわずに相談することが大切です。里親を取り巻く支援体制を活用しながら、安心して里親としての役割を果たしていくことが、子どもにとっても里親家庭にとっても最善の道となります。